Bordallo Pinheiroの危険な誘惑

私は、手に持ったときに少しの重量とぽってりとした丸みや厚み、手作りならではの味わいのある食器が好き。そう、和食器のようなひとつひとつ人の手によって作られた温かみのある器(うつわ)が好きなのだ。

ヨーロッパにそんな食器があるかな、と探していたら「これは!」と思う食器ブランドのひとつを見つけた。ポルトガルのBordallo Pinheiro(ボルダロ・ピニェイロ)だ。
食器好きならご存じの方もいると思うが、ボルダロ・ピニェイロは有名なシリーズではキャベツやフルーツなどのデザインが日本ではよく知られている。

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Photo by matissecasa

そしてポルトガルの食器と言えば、少し厚みがあって、鮮やかなカラーやモザイクタイルのような幾何学模様、または重厚な植物柄などのリムを持つ食器を多くの人がイメージすると思う。

Bordallo Pinheiroも例外ではなく、そんなポルトガル伝統のデザインや奇抜で重厚な動物や植物のデザインがとても個性的。

Bordallo Pinheiroというブランドを調べてみると、ポタリーとしては設立1884年と歴史は古い。創始者でありデザイナーのラファエル・ボルダロ・ピニェイロは、19世紀のポルトガル文化に最も影響を及ぼした人物で、ユーモアのある絵や風刺画、セラミックで独創的な作品を多く生み出した。

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Photo by Bordallo Pinheiro The Official Instagram

新聞の風刺画でユーモアたっぷりの絵を書くラファエルはきっと楽しい人だったのだろうな。

 

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Photo by Instagram visitcaldasdarainha

中でも貧しい労働者の姿を世に知らしめるためにセラミックで作られた「Zé Povinho(民衆)」はラファエルの代表作品だ。陶器で表現されたそのおちゃめな表情は現在でも多くの人々に愛されるポルトガルを代表するキャラクターでもある。

ボルダロ・ピニェイロは、そんなポルトガルの昔からの伝統文化と技術、モダンテクニックを駆使しポタリーとしては数々のセラミック部門で賞を獲得している老舗ポタリーなのだ。

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Photo by Instagram teresaserrano

ボルダロの中でも代表的なCabbage( キャベツ)シリーズ。イギリスでもHarrodsなどの高級デパートや感度の高いインテリアサイトで販売されている人気のシリーズだ。リムがフリルのようでテーブルがパッと華やぐ。

 

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Photo by Bordallo Pinheiro The Official Instagram

Leave(リーブ)シリーズにいたっては、昨今のボタニカルブームでは数年前からZaraをはじめH&M Home、Tory Burch Home、Anthropologieなども取り上げており、既に定番になりつつあるデザインだ。

テーブルに華やいだ雰囲気を演出してくれる葉を模ったプレートは、アートとして部屋に飾ったり、ジュエリープレートとしても美しい。

 

ffaa661823cea160ae1bcebc4f5d8ae1Photo by Pinterest

Rabbit(ラビット)シリーズはイースターテーブルにも使いたい。クラシックな中に可愛らしさが見え隠れし、艶やかなグリーンカラーがテーブルを明るく華やかな雰囲気に格上げしてくれる。このグリーンカラーはクリスマスにも使え、組み合わせの応用範囲は広い。私も機会があればぜひ揃えてみたいテーブルウェアだ。

たくさんのシリーズがある中で私が最も普段使いできると感じたのは、Fantasy(ファンタジー)シリーズ。どちらかと言えばボルダロ・ピニェイロの特徴が控えめで、手作りの素朴な感じがなんとも惹かれる。しかもこれならどんなインテリアでも違和感がない。

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Photo by Instagram veraismachado

Fantasyは、洗いざらしのリネンや乾いたビーチの砂を思わせるのアイボリーやサンデーグレイ、植物が芽吹く春や眩しい太陽の夏に似合うターコイズとライトグリーンが揃う。ひとつひとつ表情の違う模様も温かみを感じる。

 

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Photo by Bordallo Pinheiro The Official Instagram

オリーブグリーンとグレーのアースカラーをグラデーションにし、マスタードカラーのナプキンでアクセント。テーブルに置いたフルーツさえもデコレーションの一部になる。

 

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Photo by Bordallo Pinheiro The Official Instagram

熟した果実のような鮮やかな色合いもポルトガルの食器らしく、シンプルな食器の中でアクセントとして使ってもいい。カップ&ソーサーなどは、オープンシェルフに置いておくだけでインテリアとしての要素も兼ね備える。キッチンのリフォームを計画する私としてはいろいろ妄想が止まらない。

それにしても、食器選びはまったく危険なオンナの趣味だと思う。気になってくるとどうしようもなく手に入れたくなり、自分でも呆れてしまう。いや、それがジュエリーなんかじゃなくて良かったな、と都合の良いように思い直したりして今日もホームページをうっとりと見つめる私だ。

Top photo by instagram vamosreceber

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