My Favorite Chair by Maharam

いつかお気に入りの椅子を迎えよう、と思ってはいるものの、優柔不断な私はなかなかひとつには絞り込めないのが良くないところ。いくらでもお金があれば、ハンギングチェアも、ゴールドのダイヤモンドチェアも、ドロップチェアを色違いで揃えたりできるのに…と夢(と欲望)は膨らむばかり。

あるとき一目惚れしたOvergaard & Dyrmanのチェア。360度どの方向からみても美しくて、レザーの質感も、無骨さとエレガントさのバランスも、自分にとってはPerfect。

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ある日行きつけのインテリアショップで見かけ、本物はやっぱり美しい!とあらためて惚れ惚れしたものの、価格もそれはそれは素晴らしいもので今の自分には手が届かず。一脚で軽く€3500を超えていたので、好みの色でオーダーするとさらに+optionになるのは明らかだった。
いつか贅沢に2脚迎えられるようになろう、と思いながらときめく椅子との出会いを夢みておくことにする。それにしても、どのディテールもため息が出るような佇まいだ。

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今の家がFurnishedのため、入居時にはすでにダイニングセットはあったものの、座面が硬くてとても長く座っていられるものじゃない。何より、好みじゃない…。ということで一脚は自分の椅子が欲しいなと思い、いろいろなものを吟味していた。

いつか一脚は持っておきたいなと結局のところ行き着くのはEames。ウッドもいいけれど、ブラックのエッフェルベースがEamesらしくて好みである。問題はカラー。万能カラーのブラックか、アクセントに映えるマスタードか、エンジはブラックの脚との相性がとても格好いいし、グレイッシュな色も捨てがたい…ひとつ、となるとなかなか決められないのだ。おそらくそれが永遠の名作と言われるEamesのチャームポイントなのだろう。

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アムステルダムで行われた、ヴィンテージ家具のフェア Design Icons。
「これだ!」という一脚に出逢えるかどうか、一縷の望みをかけて会場へ。ヨーロッパ中からヴィンテージ家具のディーラーが集まり、デザイナーズ家具や照明を並べる。
会場は元造船所だった会社の工場跡地。インダストリアルな雰囲気とヴィンテージ家具のコラボレーションは、宝探しの匂いがしてワクワクする。

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旧型のFRP製Eamesチェアもずらりと勢揃い。ベーシックなカラー以外のものもたくさんあり、デニムのようなインディゴは特に人気があった。
2日間あるうちの、初日はチケット価格も倍、さらに開始から2時間はプレミアム価格がつけられている。バイヤーが狙いに来るのも無理はないラインナップばかり。

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そこで惹かれたのは、C&R Eamesのファブリック張りのもの。FRP製のシェルサイドチェアにMaharam社のテキスタイルがあしらわれている。クッション性があり、FRPだけよりも柔らかくて座り心地も良い。FRP製はグラスファイバーの質感がヴィンテージ色も強いけれど、ファブリックのモダンさも合わさるとインテリアにもずっと合わせやすくなるだろう。
あれこれ考えるよりも直感で、すでに心はこのチェアに持って行かれてしまっていた。

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相棒となったのは、Alexander Girardデザインの” Toostripe “。ストライプの細さのバランスが絶妙で、背面はわずかにアイボリー色のFRPが見える。しっかり ” Herman Miller “社のエンボスもついている正規品。ベージュと黒のストライプ柄が気に入り、私の最初のFavorite Chairとなった。

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永遠の定番だからこそ、受け継がれながらずっと使い続けられる。そして誰かのデザインがプラスされて新しいスタイルが生まれ、時代を超えてインテリアのシンボルとなる家具はチェアが特に奥深い。その背景のストーリーを探るのはたまらなく面白くて、My favorite Chairs探しの旅はまだまだ続きそうだ。

Herman Miller Official web site
Maharam Official web site

Chair Photo by Overgaard & Dyrman
Texitile Photo by @bartschultzdesign