Universe on “Teema”

普段からマグはFire-Kingを愛用していたけれど、ときにはもう少しベーシックできちんとした雰囲気のあるものを使いたいと思っていた。そう思いながらマグ探しをしてどのくらい経っただろうか。ずっと候補にあったのはHASAMI PORCELAIN。ベージュと黒のクールな色のコンビネーションに、ざらっとした質感、切り落としたようなすっきりしている淵、どれも個人的なツボ。でもオランダではなかなか見かけなく、片思いのまま今に至っている。

 

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朝にコーヒーを淹れてくれる人の背中を見ていると、ふと自分の中に降りて来た(この表現が正しいのかはわからないけれど、自分の感覚としてはこうなってしまう)のがiittalaの”Teema”。テーブルの上に、ホワイトのTeemaから湯気が立ち上るコーヒー。ああここにTeemaがあったらな、とことあるごとに思い描くようになっていた。

 

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ベーシックな形で、ぱっと見は控えめ。scopeで「偉大なる普通のマグ」と表現されていたことがあったけれど、言い得て妙な表現だ。でも、見れば見るほど手にしっくりと馴染むフォルムや、重さ、絶妙な丸みに真っ白すぎない温かみのある色、釉薬の艶。どこから見ても”iittala”なのだ。すべてがすとん、と自分の中に落ちる。

存在感は定番となった今、いつでもどこでも買えるほどよく街で出会うので意識をしていなかったけれど、2017年のNewカラー「dotted blue」を見た瞬間、私はたちまちその宇宙のような深い青に恋に落ちてしまった。

 

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黒だと強く、白だとソフトな印象に。でももう少しテーブルにインパクトが欲しいとき。dotted blueはほどよくスパイスを加えて、存在感も抜群。なにより料理の色がよく映える。
藍色のような深みのある青は、洋食だけでなく和食とも相性が良い。星空のようなドット模様は単色よりもストーンのような質感にも似て、ちょっと高級感を出せるのもお気に入りになった理由のひとつ。

 

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と、これを機に今まで温めていたものが弾けるように、マグやプレート、ボウルが増えていくことに。どちらかというと地味で定番…だったイメージは、使ってからというものすっかり虜になっている。

オーブンでも使える耐熱仕様なのに、グラタン皿のように分厚くないのもすごいところ。そしてぴったりと重ねてスタッキングできるスマートさ。使っている時も、使っていない時も気持ちが良くて、もっと早くに迎えるとよかった、なんて今では後悔するほど。お気に入りの食器はいくつもあるけれど、買い足しがしにくかったり、他の食器とのフィット感がいまいちだったりして食器棚がごちゃごちゃになってしまうのがずっと悩みの種だったのだ。

 

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10年、20年、あるいはもっと経っても「あのデザイン」だと思い出せるのはさすがiittala。どの料理がのっても、どのお皿と組み合わせても、飽きず、料理よりも主張しすぎず、テーブルを引き立たせる絶妙な加減の位置にいる。料理の時間がとても楽しみになるという思わぬ副産物(!)が生まれ、箱にある文字 ”TIMELESS DESIGN” の意味を深く実感する日々だ。
「このお皿で何を食べようか」と考える時間が永遠に楽しみになればいいのに、と思っている。

 

iittala official
HASAMI PORCELAIN official

Teema mug photo @iittala
HASAMI PORCELAIN photo TRNK