“Burrata” – とろける魅惑のフレッシュチーズ

ヨーロッパに来てよかったと思うことは、チーズやバターがとてもお手頃に手に入ること。ナチュラルチーズはもちろん、さまざまな種類のハム、そしてブレッド類。

以前からどうしても食べてみたかったチーズがある。その名は”Burrata”、「ブッラータ」と呼ばれるモッツァレラチーズの一種。姿はよく似ているが、中にクリームの入ったチーズが包まれているというスペシャルなもの。フレッシュさが命のこのチーズはイタリア製。ナイフを入れるととろっとろのクリームが流れる姿に焦がれ、どこかで手に入りますように、とスーパーやチーズショップへ行くたびに意識をしていた。

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とろとろ、やカリカリ、もちもち、という「食感」は、食べることにさらに至福を感じられる要素だ。食べることが大好きな私は、できるだけ食感を作りたいがために、料理を作っていてもついひと手間を加えて遠回りしてしまう。さっさと温かいうちに食べたほうが、美味しいのかもしれないのに…。食感の全てを叶えられるチーズが私は大好きだ。ああ、Burrata、食べてみたい。

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そしてある日、念願のBurrataがスーパーに。普通のモッツァレラは€0.45(50-60円)から。ごく日常の、まるで豆腐のような存在。こちらのBurrataは、オランダの大手スーパー”Albert Heijn”では€2.99(約380円)。こんなお手頃で、本当にあのとろとろなのだろうか…なんて不安も、本当はあったのだけれど。あまりに嬉しくて、一緒にパンチェッタや真っ赤なトマト、レッドオニオンなども買い込んでしまった。楽しみすぎて、その日はどうやって家に帰ったか覚えていなかったほど。

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こちらが念願のBurrata。蓋を開けた途端、ノーマルなモッツァレラとは全然違う、すべすべとして2ランクほど白くて艶のある姿に驚き、ときめきを感じた。柔らかくて、割ってはいけない、とちょっとひやひやしながらお皿にセット。とても繊細なものだと、触っただけでわかる。
バジルは育てている苗からちぎったフレッシュなものを。ふわっと香って、トマトとの相性も抜群。チーズ、美しくて割るのにとても躊躇してしまう。

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おそるおそるナイフを入れると、張りのあるチーズからクリームが溢れてきた。文字通り”とろとろ”、まるでチーズのジュースが果実から溢れてくるよう。スプーンで掬ってひと口味わうと、ミルクのコクがたっぷりと口の中に沁み入る。これは美味しい!

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ミルクの味が濃厚で、そのまま味わうにはオリーブオイルと塩、黒胡椒でも十分すぎるごちそうに。お腹はひとつ、口もひとつしかないのだけれど、次はこんな風にあんなふうに…というレシピがどんどん浮かんでくるのだった。パスタもいいし、ディップも素敵だろうな。フレッシュでもこんなに美味しいのだったら、次は焼いてみるとどんな風になるのだろう…。味わいも姿も、魅惑のチーズ “Burrata”。今度は大切な友人たちを招いて、ささやかなワインパーティーを開こう。美味しいものは、人を幸せにする。

photo by Amanda
Tieghan