平和の祈り~Prayer For Peace

海外にいるとつい忘れてしまいそうになるが、8月6日は広島原爆の日だった。

私の故郷は広島だ。
72年前のこの日、祖父は遠くの空に見たこともない巨大なキノコ雲を見たと言う。

祖父母の家には軍服を着た若い兵士の写真が何枚も掛けられていて、小さな頃はそれを見るのが正直怖かった。

小学校ではおそらく他県よりも多く戦争や原爆のフィルムを観賞したり平和集会に参加したりと平和教育に学び、折鶴を折って平和記念公園を訪れたこともよく覚えている。当時は毎年8月6日の8:15(原爆投下時刻)には追悼の鐘が町に鳴り響き、足を止めて平和を祈ったものだ。

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去年、おそらく20年ぶりくらいか、どうしても子どもに見せたくて帰国時に原爆資料館を訪れた。そこには「爆風で残された石段の人影」があるのだが、子どもの頃見たものと明らかに変化していた。昔見た残されたはずのくっきりとした人影が時間とともに消えていたのだ。

風化していくのだな、と複雑に思った。

だけど同時に思うのだ。今生きていることは当たり前ではない。

普通に生きることを許された時代に、この日は改めて今ある命の尊さを思い出させてくれる。それだけは風化させずに子どもたちに歴史の教訓として伝えていかなければならない。

 

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