Season of Mussels 〜 旬を先取りするムール貝

ヨーロッパにいて幸せだな、と思う瞬間は、美味しい食べ物が身近で手軽に楽しめることもひとつ。牡蠣と同じように、”R”の付く月(September…から始まる季節)が特に美味しいと言われるムール貝も、これからシーズンを迎える。オランダではZeeland州と呼ばれる地域で養殖され、ムール貝が名産と言われるベルギーで流通しているものは、実はほとんどがこちらオランダ産のもの。7月下旬から出荷されるようになり、徐々にレストランやスーパーでも”初物”が出回るようになる。美味しくなる季節を前に、思わず食べたくなってフライングしてしまった。

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普段は2kgで€7−10ほどのものが、シーズンになると€4前後になる。ボウル山盛りにしても3杯ほど、たっぷりと楽しめるのだ。美味しいものは、美味しいシーズンに楽しんだ者勝ち。

まずは定番の白ワイン蒸しに。ガーリックとバターだけのシンプルな調理で、あさりの酒蒸しのように簡単にできるのも魅力である。コクのある身と、海の香りがたまらなくいつまでも食べられてしまうほど。白ワインもいいけれど、最近はCAVAのドライな風味と程よい炭酸を一緒に楽しむのがお気に入りだ。

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白ワイン蒸しだけでは余ってしまったので、残りは簡単パエリアに。ガーリックを熱して香りを出す。Sanbonetのキャセロールはとても使いやすいのにシャープなフォルムがお気に入りで買ったもの。炊き込みご飯系のものや、煮込み系、もちろん鍋料理にも大活躍。そのままテーブルに出しておいても様になる。

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レッドオニオンと米を炒めて、透き通ってきたら水とブイヨンを投入。サフランを入れるのが本場式だけど、今回はカレーパウダーを代用。こちらに来てから、いろいろなスパイスやハーブが手に入りやすくなったけれど、まだまだ使い方を研究中。インターナショナルな国籍を持つ人が集まるオランダでは、ヨーロッパはもちろん中東、東南アジアやアフリカ料理もすでに日常に馴染んでいるため本当にたくさんの調味料やスパイスが身近にある。オランダ料理、を目指して観光へくる人はなかなかいないけれど、美味しい多国籍料理は多いので実はFood loverにはたまらない街だと思っている。

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たっぷりのパプリカ、トマト、ムール貝をのせて。普段は和食もアジアンも、中華もいろいろと食べるけれど、南の国の料理は鮮やかな色が多いとあらためて思う。色はそのまま体のエネルギーになるようなパワーがある気がして、つやつやと赤いパプリカが大好きになってしまった。トマトピューレや、ベリー類も思えばよくマーケットで手を伸ばしている。前向きになりたい時には、私はいつも赤いものを食べているかもしれない。

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ご飯がふっくらとして、ムール貝が開いたらボリュームたっぷりのパエリアの完成。レモンをたっぷりと絞って、ムール貝の旨味を含んだご飯はおかわり必至の美味しさだ。とても簡単にできるレシピなのに、見た目が華やかなのでちょっと得した気分になる。ゲストにも大好評だったメニュー。徐々に短くなる夜を惜しみながら、またしばらく続くシーズンを楽しみたい。

ムール貝のパエリア(Curry ver.)
米(洗わないで使う) – 2合
水 – 米と同量
ムール貝 – のるだけをたっぷり
たまねぎのみじん切り – 1/2個
パプリカ – 2個
トマト – 1個
ガーリック – 2片
ブイヨン(マギー) – 2個
カレーパウダー – 小さじ1ほど