ひとつ目の秋

“You’ve Got a Friend” by Carole King

 

 

優しくてもの哀しい秋が好き。そして秋はCarole Kingの季節だ。

道北は1年のうち半年近くが雪に眠る。ほか3つの季節はどれも短く、秋も街を駆け抜けるように深まっていくから私はそれを追うのに精いっぱい。

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休日、散歩をしていると音もなく足元に落ちたナナカマドの実。少しくすんだ朱が短い秋を急いで伝えるように憂いを含んでいる。

昨日の午後、東南の窓から初雪に覆われた十勝岳が見えた。あと3週間もしないうちに街も白くなるだろう。明日はクロゼットの衣替えをしよう。

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今秋初めてのパンプキンは、出荷できないものを農園で選ばせてもらった。

裏が少し傷ついているので手に入ったものであるが、形だけ見るとマンハッタンのdeliで$50の値がついていても抱えて持ち帰るに違いない。それほど気に入った。

ニューヨークか。私は北海道を愛して止まないが、秋が来ると無性に帰りたくなる。

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毎年通りのカツラやブナが色づき始めたら、木の実でキャンドルリースを作る。

2017年は、この1年楽しみに乾燥させたツルウメモドキの枝。

10月、11月のコーヒーテーブルがこの小さなリースひとつで華やかに、rusticになる。ろうそくは、シナモン&クローヴ。毎晩仕事から帰ってくる夫に「うちの中が一番秋だな」と言わせるのも秘かなる目的のひとつ。

仕事に追われても、リースを作るひとときは忘れない。

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夫が知り合いの農家さんでごちそうになった「坊っちゃんかぼちゃ」の簡単スウィーツは今や我が家の定番だ。この秋ひとつ目の坊っちゃんかぼちゃももちろん農家さん命名「農家のホットパンプキン」で味わった。大好きだったスウィートポテトも、今はこれに勝てない。

ナナカマド、パンプキンパッチ、キャンドルリース、坊っちゃんかぼちゃ。

これが私の、今年ひとつ目の秋。

The Easiest Way to Cook “Farmers’ Hot Pumpkin”:

1.坊っちゃんかぼちゃ(直径10cmほどのもの)を水にくぐらせ、ラップする。
2.500wのマイクロウェイブで8分間加熱する。
3.あつあつのうちに上部をカットして種を取り除く。
4.バター、メイプルシロップはたっぷりと。最後にシナモンパウダーで仕上げ。

バターとメープルシロップが基本だが、中にアイスクリームを1スクープぽこっと落としたりマスカルポーネチーズとココアパウダーでパンプキンティラミスにしても秋らしいデザートになる。

ステーキの付け合わせとしてもよく合い、ローストガーリックのクリームソースに絡めたマカロニを中に詰めるのはおもてなしの時。

 

 

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