Autumn Magic~ゲンジツトウヒ~

あまりにも澄んだ青空で光が虹色にさえ感じる秋の日は、やるべきことがあるという時でも無性に外に飛び出したくなる。

幸いにも(残念ながらとも言う)田舎暮らしのため、そんな時は数十分でもウォーキングシューズを履き、近所の森の中をざくざく歩く。

だって、次はいつ晴れる?この神様からのご褒美みたいな太陽の光を、全身に沁みこませたいんだもの。この際、顔のシミなんか気にしちゃいられないのだ。

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紅葉し始めた枝葉からの木漏れ日は、ときおり眩しくそして柔らかく降り注ぎ辺りを照らす。

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足元で光に反射する艶やかな秋の恵みはぎっしりと地面を埋めつくす。

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冬眠に備えるリスは、背後の人間に脇目もふらず一心不乱に栗を集める。彼の食料庫なのか、根元に貯めたそれを落ち葉で懸命に隠しているのが笑いを誘う。

スーーーーハーーー・・・。

澄んだ空気でひと呼吸。

深く息を吐き出すと、身体の中に溜まった重たいものが溶け出してふっと肩が軽くなる。私はいつのまに、こんなに気を張っていたんだろう。

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自然に癒されたこんなときだけは、枝葉の裏に残る小さな命の抜け殻さえ妙に愛おしい。

拾い上げた森の一部は、丁寧に洗い美しく設えてあげよう。いつでもこの場所を感じられるように。

あちこちに香る秋の空気を思いっきり心に蓄え、そろそろ魔法の解ける時間だ。

赤い実をつけた枝やら松ぼっくりやらをバスケットに放り込み、「また来るね」と森を背にした。さて、ゲンジツに向かって歩くとしよう。

 

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