クリスマスの決まりごと

私の暮らす街では、毎年ハロウィーンと同時期に早々とクリスマスデコレーションが始まっている。

お気に入りのガーデンセンターは、テーマや色ごとにセクションが分けられ今年は一段と華やかだ。

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クリスマスオーナメントはすでにたくさん持っていても、こうもステキにディスプレイされると浮気心も出るってものだ。

 

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定番のレッド&ゴールドは温かみがあってやっぱり良い。

 

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アンティーク調のツリーも大人っぽくて素敵だし・・・

 

image_6483441 (3)_Fotor5今季のトレンドカラー、ベルベッドのような深いブルーも個性的。

私の住む地域では、ハロウィーンの後Guy Fawkes(ガイ・フォークス)というお祭りが終わり、11月も下旬になるとあちこちの家の窓辺から洩れるツリーの灯りが通りを照らす。

外から見る、この暖かで心がフンワリとする窓辺の景色が大好きだ。

この季節に毎年思い出してしまうことがある。

クリスマスイブ。兄から知らせを受け、職場のある銀座の街を駅に向かって走っていた。急いでいても目の端で捉える夕刻の銀座は、美しい電飾に彩られあまりにも華やかでキラキラしていたのを覚えている。

その年の12月、私の母は生死の境を彷徨っていて、おそらくもう何日も持たないだろうと医者から告げられていた。

早く行かなくちゃ間に合わない。そんな気持ちで見る街中を照らす楽しげな光は、私の心とあまりにもコントラストがありすぎた。その場面がしんと冷えた空気と電飾に彩られたクリスマスデコレーションを見ると、どうしても思い出されてしまうのだ。

 

でももう13年も前のこと。改めて我ながら引きずるなー、しつこいなー、どんだけ暗いんだとも思う。

誰かに親が死ぬのは順番だから、と慰められたこともある。そうかもしれないが私の場合、親孝行もろくにできないまま逝かれたもんだから、たぶん後悔の念が強いのだと思う。それに当時そう納得するには母も私も若過ぎた。

でも、だからと言っていつまでも悲しんでいるわけでもない。

だって毎年12月は忙し過ぎる。家族のためのプレゼント探しに翻弄し、当日には恒例で主人の両親も招き、その日を楽しく過ごすための準備もある。それに幸か不幸か海外に住んでいるため、クリスマスイブに線香をあげることだってない。

ただその日になると、私の心の中だけで静かに彼女を思うことにしている。もう悲しい場面ではなく楽しい顔しか思い出さない。

部屋には華やかなポインセチアの傍に彼女の好きだった地味な、いや可憐な花を置く。そしてなぜか毎年義母に「なにこの花?」と聞かれ、もう説明するのも面倒なので「まあ、ハハハ」とかなんとか答えるのが恒例になっている。

この私だけの決まりごとは、たぶん一生変わらないんだろうなと思っている。

 

Top photo by Annie Spratt

 

 

 

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